トヨタ自動車が18日公表した2025年3月期の有価証券報告書によると、豊田章男会長の役員報酬は19億4900万円となり、前期の16億2200万円から2割増加した。同社の歴代役員では最高額。佐藤恒治社長の報酬は8億2600万円(前期6億2300万円)だった。
トヨタの25年3月期連結決算は、売上高に当たる営業収益が過去最高だったが、営業利益と純利益はいずれも2期ぶりに減少した。傘下の日野自動車の認証不正などが響いた。トヨタは豊田氏の報酬が増えた理由について「会長の役割や職責の大きさなどに応じた水準を議論してきた結果」と説明している。