白老町大町3の私設文庫「みみの館」で22日、2003年まで市立函館病院長を務めた医師の松嶋喬さん(87)が「認知症への対策」をテーマに講話した。昨年11月から月1回、自宅で開催している無料の健康サロン。
松嶋さんは認知症の「予防戦略」として「一十百千万」の対策を挙げた。一は一読(本を読む)、十は十笑(よく笑う)、百は百吸(深呼吸をする)、千は千字(とにかく書く)、万は万歩(よく歩く)。「無理なく歩き、よく寝て、昼寝はし過ぎず、よく会話し、サバやサンマ、ブリなどDHAの多いものやブロッコリーやキャベツ、タマネギなどの野菜を取るように」とアドバイスした。
町内外から6人が参加。恵庭市の女性(70)は「お医者さんの自宅でゆっくり話が聞けるので安心感がある」と喜び、「最近『あれ』や『それ』を多用するので、ぎくりとした。暮らし方を見詰め直す機会にしたい」と話した。