むかわ町は19日、公私連携保育所型認定こども園「さくら認定こども園」の園幹部の保育士へのパワーハラスメント(パワハラ)問題を巡り、同園と同園の保護者を交えた三者協議を町穂別町民センターで行った。関係者約50人が出席。同園は「パワハラ行為の存在までは認定されなかったものの、不適切な行為の存在は指摘せざるを得ない」と記された第三者委員会の報告書を町に提出した。
同園によると、報告書は同委員会がパワハラに関して保育士や園を運営する法人の職員に聞き取りなどをしてまとめた。
検討対象行為として、園の幹部が業務の確認のため勤務時間外の保育士宅を訪問し、1時間以上にわたり話をしたことなどを挙げている。また、法人職員間でパワハラ問題が十分に理解されているとは言い難い状況が生じていたとし、研修などで理解を深め、ハラスメント予防体制の整備を提言している。
同園の久保田真剛園長は「今後、研修でハラスメントについて学び、外部の相談窓口を設置してパワハラの防止を進めたい」と話した。
保護者は「不安はない」「先生たちは一生懸命だが、保育士不足を感じる」「園と町は協力し合ってほしい」などさまざまな意見を出した。
成田忠則副町長は「(今後も)三者協議の場を持ち、皆さんの意見を頂きながら、園の運営の在り方を少しでも良くしたい」と述べた。