化粧品製造販売のナチュラルサイエンス(東京)が運営する白老町虎杖浜の庭園施設「ナチュの森」で7月30日まで、カレンデュラ(和名キンセンカ)フェスが開かれている。カレンデュラはキク科の植物で町内では6月が開花の最盛期。
古くから皮膚のトラブルの治療薬になると考えられており、施設内で有機栽培し、自社のシャンプーやボディソープなど化粧品の薬効成分として活用しているという。広報担当者の中出豪紀さん(48)は「白老産の原料で製品をつくる企業であることを知ってもらいたい」と語る。
期間中は、食堂やカフェ、ショップなどで花にちなんだデザートや化粧品を扱うほか、普段は公開していないファームで花の摘み取り体験やハーブティー講座も行われる。
体験と講座は22、29日、7月6、20日。各日午後1時から約1時間。参加費は2000円で各日定員15人。いずれも公式サイトから予約する。
17日は、夏から秋にかけて咲くジリアやセンニチコウ、コスモスなど7種類の種を泥や肥料と混ぜた「花のたまご」づくりの体験講座が行われ、親子らが楽しんだ。中出さんが指導し、1時間ほどで約20個のたまごを完成させた。参加した町萩野の自営業、若山姫夏さん(26)は「自宅の庭に植えて、どんな花が咲くのか楽しみ」とにっこり。中出さんも「自然と科学に親しめる施設であることも実感してもらえたら」と話している。