むかわ町の鵡川高校(柳本高秀校長)と鵡川中学校(宮田真基校長)は18日、同じ学年同士が一緒になり、地域でボランティア活動を行った。両校の1~3年生計238人が参加してプランターに花苗を植えたり、町内の清掃活動を実施。鵡川地区の美化に貢献しながら、中高の交流を深めた。
町が2003年から取り組む「鵡川地区中高一貫教育連携推進事業」の一環。両校の1年生88人は鵡川中学校でプランターの花植えと花壇整備、2年生67人は鵡川地区の5地域で清掃、3年生83人は町駒場の海岸約500メートル区間で清掃をそれぞれ行った。
海岸清掃は日本財団(東京)と環境省による「海ごみゼロ活動」として実施。中高生が協力して海沿いを歩き回り、ペットボトルや空き缶、古タイヤ、ロープなどのごみを拾い集めた。鵡川高3年の成田駿汰君(17)は「思っていたよりごみが多かった。ペットボトルや古い缶もあり、継続して清掃しないといけないと感じた」と話した。
鵡川地区では6年間の連携型中高一貫教育として、地域の学びを生かし、生きる力を育み、幅広い視野を持つことを目指す。ボランティア活動のほかキャリア教育や地域貢献に力を入れ、自らの将来を設計する力や地域社会を担う人材の育成を図っている。
鵡川高は「鵡川中の生徒が授業の見学に訪れたり、町内で会うなど交流が進んでいる」と受け止め、鵡川中は「高校生と交流することで進路や人との関わりなど感じることが多く、生徒の成長につながっている」と評価した。