まちの人々が集い語らう場 東條(とうじょう) 広大(こうだい)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年6月18日
まちの人々が集い語らう場 東條(とうじょう) 広大(こうだい)

  初めまして。安平町で町おこし活動をしている東條広大です。私は、現在、活動の一環で運営サポートをしているコミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」についてお伝えしていこうと思います。

   1回目の今回は、エントランス設立までについてです。5年前の北海道胆振東部地震で、安平町は大きな被害を受けました。震災から2日後に「安平町災害ボランティアセンター」が設立され、避難所運営のサポートや住宅清掃、震災ごみの回収などの活動を開始しました。全国から約2600人のボランティアが登録し、延べ4000人以上が作業に参加。これにより、さまざまな大規模な支援プロジェクトが実施されました。

   物理的な復旧は進んだものの、町の活力は徐々に失われ、商店の閉鎖や住民の離町が相次ぎました。このため、「町の復興を推進する」ことを目的とした安平町復興ボランティアセンター(復興ボラセン)が設立されました。復興ボラセンは、地元有志団体が運営する無償塾の支援、あびら観光協会と協働した観光イベントの企画・運営など、多岐にわたる活動を行いました。

   この一環として「復興の未来をつくる拠点」となるエントランスを、駅前の店舗を利用して開設することにしました。物理的復興だけでなく、心の復興も実現するために、地域の人々が集い語り合える場です。クラウドファンディングにより約252万5000円を集め、2019年11月にオープンしました。

  (エントランス現場運営責任者・安平)

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