初めまして。安平町で町おこし活動をしている東條広大です。私は、現在、活動の一環で運営サポートをしているコミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」についてお伝えしていこうと思います。
1回目の今回は、エントランス設立までについてです。5年前の北海道胆振東部地震で、安平町は大きな被害を受けました。震災から2日後に「安平町災害ボランティアセンター」が設立され、避難所運営のサポートや住宅清掃、震災ごみの回収などの活動を開始しました。全国から約2600人のボランティアが登録し、延べ4000人以上が作業に参加。これにより、さまざまな大規模な支援プロジェクトが実施されました。
物理的な復旧は進んだものの、町の活力は徐々に失われ、商店の閉鎖や住民の離町が相次ぎました。このため、「町の復興を推進する」ことを目的とした安平町復興ボランティアセンター(復興ボラセン)が設立されました。復興ボラセンは、地元有志団体が運営する無償塾の支援、あびら観光協会と協働した観光イベントの企画・運営など、多岐にわたる活動を行いました。
この一環として「復興の未来をつくる拠点」となるエントランスを、駅前の店舗を利用して開設することにしました。物理的復興だけでなく、心の復興も実現するために、地域の人々が集い語り合える場です。クラウドファンディングにより約252万5000円を集め、2019年11月にオープンしました。
(エントランス現場運営責任者・安平)