白老町の虎杖浜温泉ホテル駐車場を会場に7月7日から3日間開催される「全国温泉サミットin虎杖浜温泉」(日本源泉かけ流し温泉協会主催)まで、1カ月を切った。同協会に加盟する温泉、浴場関係者が全国から約40人参加し、温泉地のPRや知名度向上に向けて情報交換などをする場で、同町での開催は初めて。主管する実行委員会(笠師利章会長)では、町内にポスターを掲示するなど準備を進めている。
同協会は長野県野沢温泉村に事務局を置き、全国9カ所の温泉地や111の温泉宿、共同浴場で構成する。虎杖浜竹浦観光連合会(蒲原亮平会長)は2012年に加盟した。
サミットは源泉かけ流し温泉の情報交換と盛り上げを目的に、日本源泉かけ流し温泉協会が05年から、各地持ち回りで開いている。虎杖浜地区では20年7月に予定していたが、コロナ禍で延期し、今年の白老町町制施行70周年に合わせた開催日程とした。
7日は同サミットでは初めてとなる一般向けイベントを虎杖浜温泉ホテル駐車場で開催する。サミットを通じ、温泉をはじめ、豊かな食や自然に満ちた虎杖浜の魅力をアピールするのが狙いで、会場に白老牛の串焼きなどの露店13店とキッチンカーを出店する。虎杖浜近海で取れた旬の魚を使った舟盛りの刺し身なども提供する。8日は同協会の総会を同ホテル内で行い、9日は関係者が民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察する。
実行委は町内の観光関係者らで3月下旬に組織され、同月上旬に完成した虎杖浜温泉ホテルの新温泉棟に横断幕を掲げた。ポスターも100部作成し、5月中に町内をはじめ、苫小牧、登別、室蘭市の公共施設などに掲示した。出店するキッチンカーや協賛企業は30日まで募っており、腹筋回数などを競うコンテスト「マッスル自慢集合」の参加者も同日まで町内外から募っている。
笠師会長は「美人湯と呼ばれる良質な泉源と温暖な気候、雄大な自然、食など白老の魅力を全国に発信する絶好の機会。多くの方に虎杖浜温泉へ足を運んでいただきたい」と呼び掛けている。
問い合わせ、申し込みは虎杖浜温泉ホテル 電話0144(82)8267。