任期満了に伴う平取町長選が11日に告示され、現職の遠藤桂一氏(66)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、2期連続無投票で当選した。再選が決まると、後援会事務所に集まった支援者から大きな拍手が送られた。
遠藤氏は午前8時半に町選挙管理委員会に立候補の届け出を済ませると、後援会会長の津川司日新建設社長や関係者、遊説スタッフらと出陣式を行い、後援会事務所を出発した。
第一声は二風谷コタン駐車場で支持者20人ほどを前に上げ、「やり残したことを今後の4年間で頑張らせていただきたい」と訴えた。貫気別、振内町、本町のJAびらとり前の3カ所でも「平取(みんな)の夢を未来(あした)につなぐ」をスローガンに五つの公約を訴えた。
午後5時に事務所に戻り、無投票当選が決まると、支持者や管内の町長ら約70人に拍手で迎えられた。妻すみえさん(65)が見守る中、だるまに目を入れ、「1期目にまいた種を、2期目に大きく育てたい。未来の平取町を考えながら政策を進めていきたい」と決意を述べた。
遠藤氏は町荷負出身。富川高校を経て北海学園大学経済学部経済学科卒。1980年4月に平取町役場に採用され、2008年7月にまちづくり課長、16年4月から副町長。20年6月の町長選に無投票で初当選し、現職。