外国人技能実習

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  • 2024年6月7日
外国人技能実習

 働くために行った異国で不当な扱いを受け、我慢をしかねて逃げ出した―。もし、そんな身内や友達がいたら、普通はその国に腹を立て、働いてみたい気持ちを失ってしまうだろう。

 日本は1993年、途上国の外国人を受け入れ、働きながら知識や技能を習得させる外国人技能実習制度を導入した。しかし、実際は低賃金・長時間労働で扱い、目的に掲げた国際貢献とはかけ離れた職場が多かった。実習生はどんなに過酷でも原則転職はできないため、多い年には9000人以上が失踪している。

 この国にしがらみのない実習生は、日本人の言動にシビアだ。不当な扱いをされれば忖度(そんたく)せず変だと判断し、逃げ出す形で意思表示をする。帰国後は自分が受けた仕打ちを周囲に語るだろう。国内企業の評判は海外で落ち、日本は就労先に選ばれなくなり、労働力不足を外国人材で補いにくくなる。

 このため国は、実習生が現在の職場を不快に思う場合、今と同じ業種なら別会社に転籍できるよう実習制度を見直す方針。それなら不当な扱いをする企業にメスを入れた方が問題を早く解決できそうだが、企業の人手不足が深刻なためか見通しはない。日本の事情など外国人に通用しそうにないのだが―。(林)

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