「ボッチャ」日本は個人とペア、チーム戦強豪 市民向け体験会から紹介(上)

  • パラスポーツ魅力発見, 特集
  • 2024年5月30日
役員と得点を数える体験者=3月、苫小牧市総合体育館
役員と得点を数える体験者=3月、苫小牧市総合体育館
ジャックボール目掛けてボールを投げる参加者
ジャックボール目掛けてボールを投げる参加者

  目標球に向かって互いに球を投げ合い得点を競い合うボッチャ。パラリンピック競技に採用されており、2021年の東京パラリンピックでは、日本代表の杉村英孝が個人で金メダルに輝いた。ペア戦では銀メダル、チーム戦でも銅メダルを獲得する活躍を見せた。

   先攻が目標球の白い球(ジャックボール)を投げた後、先攻、後攻が1投目を投げ、2投目以降はジャックボールに遠いチームが先に投球する。それぞれ6球を投げ終えた時点でジャックボールに近いボールを投げた側に得点が入る仕組みだ。

   この流れを個人戦やペア戦は4セット、チーム戦では6セット行い、勝者を決める。投球は上手、下手のほか、足蹴りが可能なほか、障害の重いクラスに所属する選手は競技を補助するボッチャランプ(勾配具)を使用できる。

   苫小牧ボッチャクラブ希勇心で活動する矢木香織さん(36)は「年齢、障害に関わらずにできるスポーツ。戦略を練ったり、ボールがたくさん置かれた時にどこに投げるかを考えるのが好き」と魅力を語る。

   この春に苫小牧市総合体育館で行われたとまこまいパラスポーツ体験会に参加した小学生の女子は「ボールを上手にコントロールするのが難しかったけれど、面白かった。自分がミスしても同じチームの人がミスを取り返してくれ、勝てて楽しかった」と笑顔で話していた。

     ◇   ◇

   パリ・パラリンピック開幕まで3カ月を切った。今春、苫小牧で開かれた市民向けのパラスポーツ体験会で紹介された競技の中からボッチャ、サウンドテーブルテニスを紹介する。

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