白老町教育委員会は、町立図書館で借りた本の書名や著者名を通帳型の手帳に印字するサービス「おもいで読書帳」を実施している。同館の利用者カードを持っている町民で希望した人に無料で配布しており、28日までに290人が登録を済ませている。
近年、自治体の図書館などで導入されているサービス。本物の銀行通帳のようなユニークな形をしており、記録が増えると知識の蓄えや成長を実感できることから、読書意欲を高めたり、図書の貸し出しを促進したりすることが期待されている。
同館では、館内窓口で利用者カードを作り、その後に登録手続きを行うと読書帳を発行している。以前から「前に借りた本をまた読みたい」「以前読んだ本を再び借りてしまった」という声があり、自身の読書記録を振り返り、どんな本を読んできたか知りたいという要望に応えた。
読書帳には336冊分を印字でき、いっぱいになったら新しい通帳を無料で発行する。ただし紛失した場合の再発行には500円が必要となる。
同館の司書は「子どもの場合は、読書帳の記録が成長記録になる。家族で読んだ本について話し合うきっかけにしてもらえたら」と話している。