苫小牧市を拠点に活動する邦楽アンサンブル舞里音(まりおん)の結成15周年記念コンサートが25日、白老町本町のしらおい創造空間「蔵」で開かれた。町民ら75人が訪れ、「ウポポイの万葉詩シリーズ」と題した自作曲など12曲に耳を傾けた。
舞里音は「心のふる里に舞う音」という意味を込め、同市澄川町の伊藤麗子さん(琴)と宇佐美浩子さん(シンセサイザー)が2009年に結成。同日は「悠久のコタンの月」や「オリオンの狩人」「イナンクル ウポポイ」といった自作曲を披露し、大きな拍手を受けた。
ウポポイ(民族共生象徴空間)の開業を機に「アイヌの人たちに音楽で寄り添いたい」と作った曲で、伊藤さんは「ウポポイのある白老の皆さんに、音楽に込めた思いが届いたならとてもうれしい」と話した。