厚真町教育委員会は9日、町総合ケアセンターゆくりで生涯学習講演会を開いた。札幌市出身のシンガー・ソングライター佐藤広大さん(38)が「夢は天国からのギフト」の演題で自身が音楽の道に進むまでの経緯を語り、町民ら25人が耳を傾けた。
佐藤さんは、幼少期からの仲良しで「歌手になってほしい」「大学に行ってほしい」と言ってくれた親友が高校2年生の時に亡くなったことを明かし、「ものすごく大きな衝撃を受けた。現実を受け止めるのに時間がかかった」と振り返った。
今後の人生を考えた時、親友が言ったことを実現しようと決意。札幌市の大学に進学し、後に人気音楽グループEXILE(エグザイル)のメンバーとなる苫小牧市出身のSHOKICHI(ショウキチ)さんと出会って共に活動したことを語った。「天国の友達が引き合わせてくれた」と感謝する。
その後、夢を諦めずにオーディションを受け続け、2013年にインディーズデビュー、17年でメジャーデビューを果たしたことを伝えた。
「昨年の10周年記念ライブには、ショウキチ君も来てくれた。すべて天国の友達の言葉がなければ無かったこと」とし、「彼に教えてもらったのは、夢を諦めないことと、感謝すること。これからも皆さんに応援していただけるような人間であり続けたい」と話した。