安平町早来地区にある小中一貫の義務教育学校「早来学園」で10日、子どもたちが仮想のまちをつくるイベント「どさんこマーブルタウン」(同実行委員会主催)が初めて開かれた。町内外から小中学生16人が参加し、起業や仕事をして通貨をもらい、買い物や税金の支払いに使うなど、社会の仕組みを学んだ。
マーブルタウンは、子どもに社会体験をさせて気付く力や考える力を養う取り組み。実行委によると、2009年に愛知県で始まり、北海道では札幌市で19年11月と23年9月に開かれ、今回で3回目。
子どもたちはスタッフから説明を受けた後、自分たちがしたい仕事に就いて働き、銀行で通貨を得て、買い物や遊びに使った。国王を決める選挙も行われ、立候補者は「みんなが楽しく遊べるまちをつくる」「買い物がしやすいまちにしたい」など演説した。
参加した苫小牧沼ノ端小学校2年、石井雄大君(8)は「店を開いて消しゴムや文房具を作ったのが楽しかった」と話した。