白老町の一般社団法人白老モシリは9日、「木彫体験」教室をしらおいイオル事務所チキサニで開いた。町内在住の彫刻家、吉田信男さん(75)が指導し、参加した町民10人がアイヌ文様を彫り込んだ木製文具を完成させた。
参加者は、曲線の多いモレウ(渦)を組み合わせたアイヌ文様を、シナノキのコースターとエリマキのペーパーナイフに彫刻刀で彫り込んだ。材質が硬く作業に悪戦苦闘しながらも、慎重に彫刻刀を動かした。
アイヌ文様の刺しゅうもする大久保由里子さん(50)は「同じ文様でも、木彫りには刺しゅうとは違う難しさがある。これからも機会があれば参加したい」と話していた。