安平町は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環で「遠隔窓口・相談サービス」を始めた。公共施設を情報通信技術でつなぎ、町民が手続きなどで気軽に相談できるよう、機器を整備して場を設けた。書類の提出も早来地区の総合庁舎と追分地区の総合支所をつなぐ庁内便を利用してできるようにした。
サービスは4日に開始した。総合庁舎と総合支所、遠浅公民館、安平公民館、追分公民館、町スポーツセンターにコーナーを開設しており、一般的なウェブ会議システムやビデオ通話のように、双方向で町民と職員が会話できる。開設時間は総合庁舎と総合支所が午前8時30分~午後5時15分、その他の施設は午前9時~午後5時。
相談先は、総務課、税務住民課、健康福祉課、胆振東部消防組合。総合庁舎と総合支所には書類を確認できるカメラを設置し、職員が画面を確認しながら、必要事項を助言する。
デジタル技術や庁内便の活用で、相談や書類の提出の提出が役場以外の公共施設でもできるようになり、町民の負担が軽減される。
町は23年に町デジタル・トランスフォーメーション推進計画を策定し、行政サービスのデジタル化に取り組んでおり、総務課は「遠隔窓口・相談サービスは町民の利便性向上につながる」としている。