むかわ町の道の駅「四季の館」に15日、人気ゲームアプリ・アニメ「ウマ娘(むすめ)」に登場する地元出身の競走馬をモチーフにしたキャラクター3人の等身大パネルが初めてお目見えした。町が地元鵡川高校の生徒の提言を受けて設置し、今後は道の駅をはじめ、町鵡川地区の市街地店舗で展示されることになっている。関係者は「各店舗を回ってもらいたい。まちの振興やにぎわいという点で、町内に来るきっかけになれば」と期待する。
現3年生の5人のグループは、地域を題材にした課題解決型の探究学習「むかわ学」の取り組みで、町外からの観光人口の増加と地域活性化を目的に「ウマ娘 プリティーダービー」とのコラボを考案し、昨年9月に町内で提言発表した。町はこれを直接受けてウマ娘を開発したCygames(サイゲームス、東京)と協議し、パネル制作などの実現にこぎ着けた。
等身大パネルは、町内出身で1998年G12冠馬の「セイウンスカイ」をはじめ、「ナカヤマフェスタ」「ニシノフラワー」を基にしたウマ娘3人。15日に行われた同校のむかわ学まとめ発表会に先立ち、お披露目された。
ウマ娘のパネルは道の駅のほか、ぽぽんた市場、町観光協会のチャレンジショップで各1体ずつ展示される。イベントを企画したグループリーダーの佐々木颯大さん(18)は「事業自体は自信があったが、時間がない中で実現することは想定していなかった。素直にうれしい」と顔をほころばせ、「町民にあまり知られていないと思うが、実はむかわ町にも有名ですごい馬がいることを知ってもらいたい」と話す。