保釈中に違法薬物を所持したとして、警視庁麻布署は15日、医薬品医療機器法違反容疑で、アイドルグループ「KAT―TUN(カトゥーン)」元メンバー田中聖受刑者(38)を書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。「違法な薬物とは思わなかった」と容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、田中受刑者は昨年11月18日午後3時20分ごろ、東京都港区六本木の路上で、指定薬物の「THCH」リキッド0・3グラムを所持した疑いが持たれている。
田中受刑者は当時、覚醒剤事件の一審で実刑判決を受けた後に控訴し、保釈中だった。
THCHは大麻草に含まれる特有の化学物質の一つ。成分が入ったグミやクッキーが販売されたこともあったが、薬物依存などの健康被害の恐れがあり、同8月から所持や使用などが禁止されていた。
田中受刑者は2017年以降、覚醒剤取締法違反容疑などで、警視庁や千葉県警などに計6回逮捕された。年月に懲役計2年8月の実刑が確定し、収監された。
田中受刑者は13年までジャニーズ事務所(当時)に所属し、KAT―TUNのボーカルとして活動していた。