「心から支援し続けます」。2015年に放送されたNHK連続テレビ小説「まれ」の出演者らから、ドラマの舞台となり、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市の住民に応援の寄せ書きが送られ、市役所で14日掲示された。
希(まれ)役で主演を務めた土屋太鳳さんら出演者やスタッフ約60人による手書きのメッセージが縦約1メートル、横約2メートルの白地の布につづられた。中央にはオープニング映像に登場したケーキのイラストが描かれた。
土屋さんは「能登は私に女優としての命を授けてくれました。大切な心のふるさと、能登。心から支援し続けます」と記した。父親役の大泉洋さんは「一生、応援します」との言葉と共にサインを寄せ、同級生役の山崎賢人さんは「1日でも早く穏やかな日常になることを祈っています。一緒に頑張りましょう!」とエールを送った。
寄せ書きは14日の閉庁後、市役所1階に掲げられた。秘書政策課の古戸直美課長補佐は「熱いメッセージをいただいた。罹災(りさい)証明書窓口の近くにあるので、立ち寄った時にぜひ見てほしい」と語った。
同市では地震後、観光名所「朝市通り」一帯で大規模火災が発生。まれを紹介する「輪島ドラマ記念館」も全焼したが、ケーキ型のオブジェは被害を免れていた。