盛山正仁文部科学相は8日の衆院予算委員会で、2021年10月の衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体との事実上の「政策協定」に当たる推薦確認書に署名したかどうかについて「覚えていない」と述べた。7日の予算委では「サインをしたのかもしれない」と言及しており、発言を修正した形だ。
盛山氏は8日、確認書に署名したとされる集会について「有権者の会合ということで伺った。(教団関連)団体の方という認識はなかった」と説明した。
朝日新聞報道によると、盛山氏は確認書への署名後に関連団体から推薦状を受け取ったとされる。盛山氏は推薦状について「(各種団体などから)200通超もらっている。選挙後、全て破棄した」と述べた。
関連団体から選挙支援を受けたと報じられたことについては「事務所などで関係者が電話していた事実は確認されていない」と語った。閣僚辞任は改めて否定した。
また、林芳正官房長官は、21年9月の教団関係者との面会に関し、「今、同じような面会の要請があれば、当然お断りする」と強調。教団や関連団体から選挙支援、寄付は受けていないとした。いずれも立憲民主党の藤岡隆雄、源馬謙太郎両氏への答弁。
二転三転する盛山氏の答弁に、立民の泉健太代表は8日の党会合で「無責任な閣僚には一刻も早くやめてほしい」と辞任要求を強めた。与党内では8日、公明党の北側一雄副代表が会見で「明確に答弁してほしい」と求めたほか、自民党のベテラン議員は「もう持ちこたえられない」との見方を示した。