白老町町内会連合会(粂田正博会長)と同町との懇談が23日、町役場で行われた。町人口における65歳以上の割合が昨年12月時点で46・7%に達し、町内会長の平均年齢が73歳という現状から、粂田会長は「町内会組織継続は危機的状況」と強調。町と町内会、関係団体が連携し、地域課題の洗い出しや地域の若い担い手の掘り起こしが急務との認識を共有した。
懇談は、町連が町に打診して実現。町連からは粂田会長のほか副会長4人と事務局員、町からは大塩英男町長ら7人が出席した。
粂田会長は、昨年10月に3地区で開かれた町長タウンミーティングや町連主催の行政懇談会、まちづくり懇談会の在り方に触れ、「各地域の課題や要望を細かく把握してもらうためにも小さな地区単位で開催を」と訴えた。大塩町長は「町の行財政や町立病院の課題などについて情報共有するだけでなく、各地域の問題も把握していきたい」と理解を示し、「来春以降、例えば出前講座的なイメージで各地域に出向いて話をするようなことを考えている」と話した。
高齢化する町内会組織の若返りと理念継承については、粂田会長が「若い世代の気持ちを大事にし、10年先の町内会の在り方を示せる町連でありたい」と語り、大塩町長も「対面で語り合う場が大事。町の未来を担う若い人たちの考えを尊重し、取り入れていくよう関係団体と政策を進める」と述べた。