地域一丸、孤立乗り切る 「やっと明かり」拍手と歓声も―避難所に一時400人・石川県珠洲市

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  • 2024年1月23日
地域一丸、孤立乗り切る
「やっと明かり」拍手と歓声も―避難所に一時400人・石川県珠洲市

 能登半島地震で、石川県珠洲市の大谷地区は多くの家屋が倒壊、土砂崩れによる道路の寸断で2週間以上も孤立状態が続いた。過酷な状況を乗り切った住民の一人は「助け合っていたのでつらいと思ったことはない」と語った。

 地震発生から約15日がたった頃、避難所となった市立大谷小中学校に電源車が到着した。パッと明かりがつくと、拍手や歓声が自然に湧き起こった。住民の川端美絵さん(47)は「走り回って学校中の電気をつけ、『ここもつく、ここもつく』と報告する人もいました」と振り返る。

 地区の至る所で家屋が倒壊し、断水が続く中、同校には一時400人が避難した。学校給食の調理師が中心となって、各家庭から材料をかき集めて食事を用意。持ち寄った灯油で暖を取り、夜はランプの薄明かりの下で過ごした。「2次避難したくても怖くて道を通れない人も多かった」と川端さん。だが、「知り合い同士助け合って生活していたので、つらくはなかった」。孤立状態が解消したのは16日のことだ。

 「大谷の良さは地域の一体感。この町なら大丈夫だ」。こう語るのは、かつて市教育長を務め、同校の設立にも関わった田中栄俊さん(76)だ。19日、自宅のある隣町から約4キロの道のりを歩いて駆け付け、大谷地区の壊滅的被害に目を奪われたという。「自分の町は被害が少なく、違いに驚いた」。難局を乗り切った住民一人ひとりに声を掛けて回った。

 大谷地区では、地域で最も檀家(だんか)の多い広栄寺も倒壊し、約2年前から住職を務める大広永世さん(55)の安否は現在も分かっていない。田中さんは「広栄寺は心のよりどころで、倒壊は残念だ。厳しい状況だが、2次避難した住民には、またふるさとに戻ってきてほしい」と話した。

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