白老町文化団体連絡協議会(竹下和男会長)は13日、町中央公民館で2023年度の表彰式と交流会を開いた。加盟団体の代表者など約60人が出席し、新年のまちの文化発展を願った。
コロナ禍により4年ぶりに開き、表彰式では奨励賞に白老民族芸能保存会所属の下河ヤエさん(84)を選び、表彰状と記念品を贈った。
下河さんは1987~99年に旧白老アイヌ民族博物館で古式舞踊やムックリの演奏活動、刺しゅう、キナ(ござ)編みの工法を指導。2013年に女性で初めて白老町指定無形民俗文化財「伝統文化継承者」に認定されている。「(昨年11月の)町文化奨励賞に続き、文連協でも表彰され光栄」と喜びを語った。
交流会では、竹下会長が「調和の和と活動の輪を大切にしていきたい」とあいさつ。大塩英男町長は今年迎える町制施行70周年の節目について触れ、「歴史と文化と伝統を後世に引き継ぐことは町の大切な役割の一つ」と祝辞を寄せた。この後祝杯を挙げ、詩吟、民謡、日本舞踊の3団体が演技などを披露した。