安平町の少年サッカークラブ「フェリーレFC」によるフットサルのイベント「アンガスカップ」が8日、小中一貫の義務教育学校「早来学園」大アリーナで開かれた。在籍する小中学生から卒団生、スタッフら50代の大人まで、幅広い年代の約80人が一堂に会し、楽しいひとときを過ごした。
小学生の低学年と高学年、卒団生の18歳以下と21歳以下の年代別チーム、混成チームなど、12チームに分かれてリーグ戦とトーナメントを繰り広げた。
東京都在住で帰省していた工藤良太さん(33)は「5、6年ぶりにボールを蹴ったので全然動けなかったが、みんなでサッカーができてよかった。すてきな時間を過ごせ、小さな町ならではの良さだと思う」と笑顔を見せた。発起人でもある福田剛監督は「胆振東部地震やコロナ禍があって、こうして大々的に開催したのは久しぶり。OBやOGが参加してくれることで、今の小中学生に勝ち負けだけではない大切なことを伝えられる」と目を細めていた。
同FCが世代を超えた交流を目的に15年以上開催しているイベントで、町内早来緑丘の内藤あんがす牧場が協賛している。今年は会場内に能登半島地震の義援金を募る募金箱を設置。寄せられた善意は被害の大きい石川県に寄付することにしている。