むかわ町の鵡川高校の生徒が先生役となり、地元の小学生にボランティアで勉強を教える冬休み学習会が12日まで、同校で行われている。地域の子どもたちの学習支援に加え、異世代との交流を図ろうと同校が独自に企画。冬休みの宿題などを一緒にこなしながら、学ぶことの楽しさを伝えている。
苫小牧市内で市社会福祉協議会が実施する取り組みにならい、9日から4日間、高校を児童に開放。10日は2人が利用し、算数の割り算や社会の歴史の問題集に挑む児童を鵡川高生4人が手厚くサポートした。鵡川中央小学校5年の野尻蒼太君(11)は「高校生に教わろうと思って来た。分かりやすかったし、個別に教えてもらえるのでやりやすかった」と喜んだ。
高校生たちは児童に寄り添う形で個別にアドバイス。1年の山田謙伸さん(16)は「教えるというより、自分も一緒に解いている感じだった。楽しいし、答えが一緒だったら安心しますね」と笑顔を見せた。企画した同校の青野貴文教諭は「小学生が高校生に親しむことで、勉強も好きになってもらえたら」と期待していた。
学習会は12日も午前9時~正午の時間帯に行われ、参加無料。希望者は直接会場へ。