サッカーJリーグ1部(J1)北海道コンサドーレ札幌のDF中村桐耶選手(23)=むかわ町出身=が、年末年始を故郷で過ごし、新年のさらなる飛躍を誓った。主力選手として1年間を戦った昨季の経験を糧に、今季はリーグ戦、ルヴァンカップを合わせた「全試合出場」を目標に掲げ、「けがをしないことはもちろんだが、ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)の意図、戦術を理解し、レベルアップしていきたい」と意欲を燃やしている。
「(2022年シーズンと比べて)出場機会が増え、自分を出せたシーズンだった」と振り返る昨季は、背番号を「24」から「6」に変え、前年の12試合を大きく上回るリーグ戦31試合に出場した。6月10日のサガン鳥栖戦でJ1初得点を挙げたほか、11月25日のFC東京戦では途中出場ながら2アシストを記録してチームの勝利に貢献した。その間に行われたルヴァンカップでも7試合に出場を果たし、本職のセンターバックに加えてボランチもこなしながら、大きなけがをせず、チームの主力と言われるまでに成長した。
昨年末に帰省した際は、町観光協会によるトークイベントに出演したほか、コンサドーレOB会組織が主催するサッカー教室に参加し、ファンや町民と交流した。新たなシーズンの目標を問われて「全試合出場」と答え、昨季12位に甘んじたチームを上位に導く活躍を誓った。「僕が活躍することで、頑張ってくれる子たちがいたらいいなと思う。自分の良さでチームをいい方向に変えていけたら」と気持ちを新たにしていた。
なかむら・とうや 2000年7月23日生まれ、むかわ町出身。鵡川中学校時代、苫小牧市のASC北海道でプレー。札幌市内の高校へ進学したのと同時にトップチーム傘下のコンサドーレU―18(18歳以下)に入り、19年に正式に入団した。1年目の途中から日本フットボールリーグ(JFL)に加盟する社会人チーム、ホンダFCへの育成型期限付き移籍を経て、21年にコンサドーレに復帰した。