むかわ町田浦141の日高自動車道沿いにあるNPO法人マージュ(岡松諒理事長)の敷地に、地元のクビナガリュウなどをあしらった大型イルミネーションがお目見えした。街灯の明かり一つない場所に幻想的な空間を創り出し、まちを元気づけている。
イルミネーションは、コロナ禍によるイベント中止などで活気を失っていたまちを明るくしようと、町民有志で2021年から開催。町内外で徐々に浸透し、問い合わせや協力者が増えているという。
3回目となった今冬は、地元小学生が提案したデザイン70点のうちからクビナガリュウをはじめ、魚、トマト、メロン、雪だるま、タンポポなどの電飾やオブジェをコンテナと木でつないだ約30メートルの壁一体に展示。さらに今回初めて、「子どもたちが遊べるように」と裏側に奥行き12メートルの「光のトンネル」も設けた。
16日には点灯セレモニーが行われ、町内の小中高生から一般まで40人ほどが参加。雪が降り注ぐ中、カウントダウンが始まり、約2万個の明かりがともると場内に歓声が響いた。
イルミネーションは来年2月末まで、日没から午後11時まで点灯する予定。岡松理事長は「この通りは街灯もない場所。少しでも多くの人が(高速道路から降りて)見に来てくれたら」と話している。