苫小牧市港町の海の駅ぷらっとみなと市場内にある玉晶青果店(玉腰晶代社長)で、正月料理向けのゴボウの出荷準備がピークを迎えている。16日も高校生の臨時バイトを雇い、作業に汗を流していた。
地中深くに根を張り、力強く成長するゴボウは長寿や家族安泰の象徴とされる。
今年は十勝産を中心に約4トンを入荷。今夏は猛暑と干ばつに見舞われたが秋に雨が降ったことで、状態の良い物を収穫できたという。
「むきゴボウ」「刻みゴボウ」「ささがき」といった加工品をはじめ、天然の「土ゴボウ」や「洗いゴボウ」も店頭販売。近郊のスーパーにも卸すという。
16日は玉腰社長の母校である駒大苫小牧高校の野球部員5人がアルバイトに訪れ、ゴボウの計量や袋詰めに当たった。3年生の成田翔大さん(17)は「玉腰さんには差し入れや試合の応援などでサポートをしてもらっており、少しでも恩返しになれば」と熱心に作業していた。
玉腰社長は「店は今年で、30年を迎えることができた。縁起物の食材であるゴボウを食べて、良い年を迎えてほしい」と話している。
ゴボウの出荷準備は29日まで続くという。