厚真町教育委員会は、2023年度全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果を公表した。町内の小学6年生と中学3年生が対象となっており、小6の算数を除いて小6の国語、中3の国語、数学、英語で全国の平均正答率を上回った。全国と比べ、「ほぼ同様か高い」との結果に、町教委は「各学校の先生方が研究を重ね、日常的な授業改善や努力を積んできた結果が表れた」と現場教職員の地道な取り組みをたたえる。
学力テストは町内2小学校の児童30人、2中学校の生徒41人を対象に、今年4月に実施したもの。小学生は国語、算数の2教科、中学生は国語、数学、英語の3教科を行った。
小6国語の平均正答率は全国平均67・2%のところ、厚真は69%。「情報の扱いに関する事項」や「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」で全国を上回り、「言葉の特徴や使い方に関する事項」はほぼ同等だった。算数は61%で全国(62・5%)をやや下回った。「データの活用」は全国をやや上回ったが、「数と計算」でやや低かった。
一方、中3は全国平均が国語69・8%、数学51%、英語45・6%のところ、国語75%、数学56%、英語46%ですべて上回った。国語の「情報の扱いに関する事項」「書くこと」、数学の「関数」の領域、「数と式」、英語の「聞くこと」の各項目で全国を上回る数字をマークした。
町内では19年度から小中一貫教育を本格導入し、21年度には町内の教職員が所属する教育研究所を開設。予測困難な時代を迎える中、9年間を通して「自立した学習者」「厚真の未来を語れる子」の育成を目指し、引き続き児童生徒一人ひとりに目を向けた探究的な学びを推進する。町教委は「ゴールまで行く方法はそれぞれ違い、おのおのに合わせてあげられるのがベスト。厚真町ではそれが可能」と語った。
学力テストの調査結果は、町ホームページで公開するほか、町教委で発行するあつま生涯学習だよりでも掲載している。