在リトアニア日本国大使館の尾﨑哲特命全権大使が14日、恐竜化石が縁で親交を続けるむかわ町の竹中喜之町長を表敬訪問した。町と同国の情報を交換し、今後一層つながりを深めることを誓い合った。
尾﨑大使は「食と森はリトアニアと通ずるものがある」と町の印象を語り、同国については「四季を敬い、祭事もたくさんあり、日本と似ているのでは」と紹介。「リトアニアでは来年、4年に一度開かれる歌謡と舞踏の祭典があるので、ぜひ来てほしい」と呼び掛けた。
竹中町長は「子どもたちを含め、交流とその広がりを一つ一つ育んでいきたい。(まちづくりなどの)ヒントがあればご教示もいただきたい」と依頼。また、来年が辰年であることから「むかわ竜の年。国は離れているが、竜を懸け橋にして、お互いをつないでいく年にしたい」と意欲を示した。
町は2019年に同国アクメネ地域市と協力協定を締結。これまで同市主催の国際ダンス・コンクールや絵画コンテストに町内の子どもたちがオンラインで参加したほか、21年夏の東京五輪・パラリンピックでは同国の選手を受け入れるホストタウンとなり、競歩の出場選手を応援した。今年10月には同市のビタリユス・ミトロファノバス地域市長らが町内を訪れ、町民と交流している。