むかわ地域商社「M Dino」(エムディノ=遠藤研二代表)と同町汐見の水産加工会社「吉村燻製工房」(吉村正代表)は、地元前浜のカスべを使った珍味「カスべえ」を開発した。風味がよく、皮や軟骨もそのまま食べられるのが特徴で、「新食感のおつまみ」として売り出していく考えだ。
同商社が地元事業者とのコラボで商品化するのは初めて。同工房の主力商品でもある鮭とばの技術を応用。サプリメントが人気を集める中、「自然のものを体に取り入れて」とコラーゲンたっぷりの軟骨をそのまま食べられるようにした。塩分も控えめで、かむほどに口の中に味が広がる。
価格は1袋(40グラム)550円。11月に安平町で行われたイベントで先行販売し、2日間で100袋ほどが売れた。現在は、むかわ町の道の駅「四季の館」と苫小牧市の道の駅ウトナイ湖で取り扱っているほか、今月中旬には町内鵡川地区2店舗と金山(上川管内南富良野町)、野幌(江別市)の両パーキングエリア上下線のセイコーマートの計6店舗でも売り出す。
同工房の吉村代表は「カスべの皮や軟骨がそのまま入っており、新しい食感を楽しんでほしい。いぶしているのでそのまま食べてもおいしいし、あぶると柔らかくなって食感がまた変わる」とアピール。同商社も「カスべの持つうま味と燻製の風味は他にはないおいしさ。おやつやお酒のおつまみに、ぜひ食べてみて」と呼び掛けている。