故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、「SMILE―UP．（スマイルアップ）」（旧ジャニーズ事務所）は8日、タレントのマネジメント業務などを引き継ぐ新会社を設立し、社名は「STARTO　ENTERTAINMENT（スタートエンターテイメント）」に決まったと発表した。CEO（最高経営責任者）にコンサルティング会社社長の福田淳氏が就任。2024年4月の全面稼働を目指し、スマイル社は性加害被害者への補償業務に専念する。

　新会社は、希望するタレントやグループと新たに契約を結び、通常のマネジメント契約以外に、活動の自由度が高いエージェント契約も選べるようにする。海外での活動の支援にも取り組む。

　COO（最高執行責任者）にはタレントの井ノ原快彦氏が就任するが、他はスマイル社と関係がないメンバーで経営陣を構成するとしている。当初はスマイル社社長の東山紀之氏がトップを兼任する予定だったが、両社の経営分離を求める観点から批判が出ていた。

　福田氏はソニー・ピクチャーズエンタテインメントなどを経て、コンサル会社を経営。同社は、能年玲奈から改名した俳優のんさんとエージェント契約を結んでいる。

　福田氏はコメントを出し、社名の意味を「STAR（スター）と未来へ向かう」と説明。「ファンの皆さんが一刻も早く安心して、彼らを応援できるような形にしていきたい」としている。