第12回女子日本アイスホッケーリーグ(スマイルリーグ)の2次リーグが23日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=などで開幕した。Aプールの道路建設ペリグリンは0―0のゲームウイニングショット(GWS)の末にSEIBUプリンセスラビッツに敗れ、黒星発進となった。Bプールのトヨタシグナスは8―0でVORTEX SAPPOROに大勝した。
大会は10月に開幕。A~Cプールに計12チームが出場してリーグ戦を展開。2次リーグの勝敗によって、ファイナル(来年2月23~25日、帯広市)の組み合わせが決まる。昨年はDaishinが初優勝した。
【Aプール】
SEIBUプリンセスラビッツ1-0道路建設ペリグリン
▽得点者【S】伊藤▽GK【S】小林【道】増原
Daishin11-1高須クリニック御影グレッズ
【Bプール】
トヨタシグナス8-0VORTEX SAPPORO
▽得点者【ト】山本(桜井芽、佐々木愛)清川瑠(佐々木愛、佐藤)清川采(伊藤麻、山本)清川瑠(松本)佐々木愛(尾崎)松本(北野純)佐々木愛(垣原)清川瑠(佐々木愛)▽GK【ト】佐々木玲【V】風間、大畠
釧路ベアーズ3-2TOKACHI帯広レディース
【Cプール】
昭和大学ブルーウインズ5-2中学選抜
札幌インフィニティーズ2-1U18全国選抜
-ペリグリンは黒星発進
GWSの末に敗れたペリグリン。両者譲らずの接戦も決定力が課題となった。
試合は第1ピリオドから白熱した攻防を展開。シュート数は25―37と苦しい時間帯もあったが、守護神のGK増原が好セーブを連発し無失点で60分を終えたが最後は及ばず。
攻守で軸となったのはFW鎌田。キープ力と足を使ったパック運びで攻撃の起点を担った鎌田は「パックを支配され、なかなか攻めることができない苦しい時間帯が多かった」と振り返った。
後半にかけて徐々に流れをつかんだペリグリン。鎌田は決定力を課題とし「ゴールに向かうプレーをもっと増やさなければいけない。次戦はゴールに向かう意識を強く持ってGKのセーブに対し援護したい」と話した。
-トヨタシグナス、圧倒的攻撃力8得点で快勝
8―0でVORTEXに快勝したシグナス。3得点を挙げたFW清川瑠、2得点のFW佐々木愛を筆頭に得点を量産し力の差を示した。
第1ピリオドから猛攻を仕掛けたシグナス。3ピリオドを終えてシュート数は62―28と倍以上を放った。清川瑠は「仲間のおかげで得点できた。もう少しチームとして得点を挙げられた試合」と語った。
佐々木はスマイルジャパン代表の経歴、清川瑠はU18代表の経験を持つ。清川瑠は8月に左足首のけがを負い、10月半ばに復帰を果たし「ずっと試合ができることを楽しみにしていた。新チームになり、チームを引っ張る自覚が強くなりプレーにも変化が生まれた」とゲームメークなど、主力筆頭のプレーを見せ頭角を現してきた。
次戦に向けて「強みのスピードを生かしたプレッシャーとワンタイムでの得点を武器に、優勝に向けて自分ができるプレーを全うしたい」と意気込みを語った。