苫小牧信用金庫本店の2階と3階部分の壁面は、2層のガラスで覆われたダブルスキン構造になっており、夏は日射熱を軽減させ、冬には保温効果を発揮する省エネルギー仕様になっています。また、このガラスは「紙のまち苫小牧」にちなみ、2種類の和紙をイメージしたガラスと透明ガラスを配置し、優しく親しみのある外観にしています。
二重構造になっているガラスの空間には、LED(発光ダイオード)の床照明43台、スポット照明184台を配置し、壁面全体をライトアップします。これに使われる電力は、屋上に設置した太陽光パネルによる毎時5キロワットの電力で賄い、苫小牧市の平均日没時間から午後10時まで、月ごとに北海道の季節を表す光で彩っています。
1月は謹賀新年、2月銀世界、3月雪解け、4月サクラ、5月春の丘、6月新緑、7月ハスカップ、8月ヒマワリ、9月コスモス、10月紅葉、11月冬の空、12月クリスマスをイメージしています。春から秋にかけては季節の花色で地域に潤いを与え、冬は雪景色の中に浮かび上がる光の箱が北海道の厳しい寒さにぬくもりを与えます。光のコーディネートは、東京スカイツリーのライティングデザイナー戸恒浩人氏にお願いしました。
現在は、「女性に対する暴力をなくす運動」のパープルライトアップに参加し、紫色にしています。
苫小牧市の中心部を明るく照らし、まちなかのランドマークとして、地域に貢献できればと思います。
(苫小牧信用金庫主幹アドバイザー)