むかわ町議会は町民に開かれた議会を目指し、14日に穂別町民センター、15日に鵡川地区の町産業会館でそれぞれ町民向け報告会を開いた。2日間でオンラインを含め33人が参加し、議会改革に関する話題などで町議と意見交換した。
昨年、一昨年は新型コロナウイルス感染症対策を考慮し、オンラインのみで実施。今年は4年ぶりに対面形式を復活させて開催した。
鵡川地区では、参加者が昨年3月に行われた町議選で立候補者が定数(13)と同数になり、選挙にならなかったことに言及し、考えを問いただした。議員からは「成り手不足は全国共通の課題。地方行政を良くするには選挙が必要。(立候補者を増やすためには)定数や報酬などを含め、特別委員会を設けて協議していくことになる」との認識が示された。
また、町政への関心を高めるため、小坂利政氏は「むかわの基幹産業、農林漁業がきちんとしなければ、他の経済が回らないので、産業をきちんとすることが必要」と持論を述べた。
政治に対する若者の関心を高める一つの方策として、地元高校関係者から生徒と町議との交流を求める声も寄せられ、野田省一議長は「高校生の提案を議会として一つでも実現させ、実現する喜びを味あわせてあげたい。今後もできる限り協力していきたい」と話していた。