映画監督の北野武さん(76)が15日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。宝塚歌劇団の団員死亡問題について問われると、徒弟制度的な慣習が根強い組織はまだ一部にあるとしながら「今は入れ替え時。新しい形のエンターテインメントの世界ができつつある」との認識を示した。
故ジャニー喜多川氏による性加害が社会問題化していることについては「世界中で大きな問題になるのは時代の流れ。商品として人間を扱い、見せ物としてお金を稼ぐという商売が芸能界だという慣習が残っている」と指摘。自身を振り返り、「そういう世界でよく今までやってこられたなという気持ち」と語った。
23日には自身の最新監督作「首」が公開予定。続いて「暴力映画とパロディー」をテーマにした新作を製作中という。次の作品の構想も明かすなど、今後への意欲を語った。