マイナンバーカード取得者に提供する「マイナポイント」がもらえるとのメールを送り、誘導したサイトでクレジットカード番号などを不正に得る手口が相次いでいる。マイナポイントの申請は9月末で終了しており、国民生活センターの担当者は「メールが届いたら詐欺を疑って」と呼び掛けている。
同センターによると、60代の女性は「マイナポイント事務局」から「マイナポイント第2弾」を知らせるメールを受け取った。女性は既にポイントを取得していたが、追加でもらえると誤解。メールに書かれたサイトにアクセスし、クレジットカード番号やパスワード、マイナンバー関連の情報などを入力してしまったという。
全国の消費生活センターなどには、マイナポイント事務局を装ったメールやショートメッセージサービス(SMS)が届いたとの相談が9月ごろから急増し、これまでに200件以上寄せられた。ポイントの申請期限が過ぎた月以降も「(キャンペーンは)続いている。早めの手続きを」とするメールが確認された。
国民生活センターの担当者は「事務局がメールで関連サイトに誘導することは絶対にない。URLはアクセスしないでほしい」と話した。