むかわ町の旬の食を楽しむ「むかわ秋の味覚まつり」が4日、町松風のぽぽんた市場をメイン会場に開かれた。秋晴れの下、町内外から家族連れなど多くの人が足を運び、町産食材を使ったグルメを堪能した。町の特産品「鵡川ししゃも」の記録的不漁と今季のシシャモ漁見合わせを受けて、「ししゃもまつり」に代わるイベントとして町観光協会が企画した。
「シシャモ以外にもたくさんの特産品があることを知ってもらいたい」と、同市場では赤飯や豚ロースト、和牛ハンバーガーなど多彩なメニューを提供したほか、地元産米と「ししゃも醤油(しょうゆ)」を使った同協会新商品のみたらし団子を振る舞った。また道の駅「四季の館」には、唐揚げやクレープ、カステラなどのキッチンカー7台が駆け付けた。
苫小牧市から訪れた男性(69)は「初めて来たが、にぎやかですね」と話し、友人の女性(66)も「シシャモ以外のものも食べられていい」と話していた。
このほか、先着100人に特産品が当たるガチャは開始早々に列ができ、午前中には完売する人気ぶり。昼食時には苫小牧在住の歌手門田しほりさんらのステージやあめ細工の実演などもあり、来場者を楽しませた。
サテライト会場として予定していた鵡川漁業協同組合による魚貝類の直売は、しけのため中止となった。