9月15日にオープンして約1カ月半、すでに評判を呼んでいるのが「五目あんかけ焼きそば」（1210円）だ。

　特徴は中太麺。苫小牧や札幌の飲食店などで中華一筋30年の松枝孝和店主が何種類もの麺を試して開店3日前にようやくたどり着いた。「こしがあって、あんにもよく絡む」とアピールする。

　「濁っているとおいしく見えない」としょうゆベースのあんは、とろみを出すかたくり粉の分量、投入タイミングに細心の注意を払う。白菜、タケノコ、エビ、豚肉など新鮮な具材と絡め25センチ四方の大皿に盛り付け。金色に透き通った見た目よし、味よしの食べ応え抜群な一品だ。

　苫小牧市錦町でスナックを営む姉の西條利江さんと共同経営で一念発起。「近所の方々が『開店を楽しみにしていた』と足を運んでくれるのもうれしい」と接客を担当する西條さんは笑みをこぼす。

　最大20人ほどの宴会対応が可能な小上がり席、一人でも気兼ねなく食事ができるカウンター席も充実。松枝店主は「誰でも気楽に足を運び、おいしい中華が食べられる場所にしたい」と店名に込めた「楽食」追求に意気込んだ。

　苫小牧市本町2の1の11、苫小牧中央ボウル1階。営業時間はランチが午前11時～午後2時半、ディナーが午後5時半～同10時（日曜、祝日は午後9時まで）。各時間帯閉店30分前にオーダーストップ。毎週水曜と第2・4火曜定休。電話0144（82）7369。