私はあすから国際会議で台湾に行く予定で、準備を進めながら原稿を書いています。国際会議で海外出張に行くと、会場が大きい大学であることがあります。日本の大学でも博物館があったりしますが、海外の大学も同様なので会議の合間に博物館に足を運ぶことがよくあります。入館無料で入れるところが多く、お薦めのスポットです。
国際会議の会場が大学であった場合の個人的な楽しみに、大学内の書店に行くことがあります。店内で主に見るのは自身の専門に関連した書籍。各国の言語で書かれている教科書を読む(眺める?)のは結構面白く、現地で購入した教科書は旅の思い出と共に、良い学習資料となります。
英語で書かれていなくても、理工系の専門書であれば図付きで解説が載っていることが多いので、何の法則について説明しているかなどは大体分かります。また、欧州で使われるゲルマン系言語、ラテン系言語、スラブ系言語などは、専門用語が英語と近いつづりなので、見ていて飽きないです。最近は、スマートフォンを使ってカメラで撮影すると翻訳させることもできるので、知らない言語の教科書でも内容をある程度理解でき、学ぶために便利な世の中になっていると感じています。教科書の内容は言語が違うだけでなく、教える順番が異なる場合もあり、私自身の教育に生かせることもしばしばあります。
教科書以外にも、日本で売っているものと同じ雑誌や小説などが、他の言語で書かれているのを見るのはかなり面白いです。皆さんも海外に行った時にはぜひ、書店に立ち寄ってみてください。
(苫小牧工業高等専門学校准教授)