ハチ公、誕生から100年 渋谷の象徴、愛され続け―識者「老若男女超え共感」

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  • 2023年11月4日
ハチ公、誕生から100年
渋谷の象徴、愛され続け―識者「老若男女超え共感」

 亡くなった飼い主を東京・渋谷駅で待ち続けた忠犬ハチ公が生まれてから11月で100年。駅前の銅像は待ち合わせ場所として知られ、外国人旅行者にも人気の観光スポットになっている。今も愛され続ける理由について、識者は「大好きな人に会いたいけど会えない。誰にでもある経験と重ね合わせ、老若男女や国籍を超えて共感を呼ぶのではないか」と話す。

 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(同区)によると、ハチ公は1923年11月、現在の秋田県大館市で生まれた。犬好きだった東京帝国大の上野英三郎教授が24年1月から飼っていたが、翌年5月に上野教授が急死。夫人の親戚宅などを転々とした後、駅近くにある出入りの植木職人の家に預けられた。その頃から朝と夕、渋谷駅に通うようになったという。

 ハチ公に詳しい同館学芸員の松井圭太さん(55)は「出張から帰ってきたら渋谷駅にハチ公がいて、喜んだ上野教授がすごくかわいがってあげた。それで上野教授が長くいないときは駅に行けば会えると思ったのではないか」と推測する。

 当初は野良犬と思われて追い払われたり、いたずらされたりしたが、32年10月に「亡き主人の帰りを待つ犬」と新聞で紹介されると一転、人気者に。「忠犬ハチ公」として銅像が建てられるなどしたが、35年3月に11歳で死んだ。最初の銅像は戦時中に供出させられたが、48年8月に現在の像が再建された。

 松井さんは「渋谷区ができたのと、ハチ公が新聞に載ったのは同じ年で、歩みがほとんど一緒。当時の渋谷はまだ発展しておらず、ハチ公のおかげで全国に知られるようになった」と指摘する。

 今年のハロウィーンでは、雑踏事故を懸念してハチ公像周辺が封鎖される異例の事態になったが、像自体はこれまで傷つけられたことがほとんどないという。松井さんは「誰もハチ公にそういうことをしないのはすごいこと。みんなが知っている友達のような存在なのかも」と話した。同館で開催するハチ公の企画展は人気が高く、熱心なファンが大勢訪れるという。

 ハチ公の生まれ故郷の大館市では11、12日に誕生100年を祝うイベントが開かれる。

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