厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)は2日、薬物乱用防止教室を開いた。苫小牧署生活安全課の三浦和子少年係長を講師に迎え、2年生12人が未成年の飲酒や喫煙が心身に及ぼす被害や薬物の危険性、断る勇気を持つ大切さを学んだ。
不正薬物などの怖さを知ってもらい、乱用を防ぐのが目的。
三浦係長は、非行の入り口になる10代の飲酒は脳や内臓に大きな負担をかけることや喫煙は運動能力を低下させ、依存症になるスピードも速いと指摘した。
大麻や覚せい剤、危険ドラッグなどは強い依存症や幻覚が起こり、「1回くらい大丈夫と思って手を出すと、自分の意思ではやめられなくなる」と説明。「誘惑に負けないために正しい知識を持ち、家族や友達などに与える悪影響を考えて」と訴えた。
多量の飲酒により泥酔した状態のVR(仮想現実)体験も行い、岩間咲映さん(14)は「真ん中が分からなくてふらふらしている感じ。ちゃんと歩けなかった」と振り返り、「薬物でこれだけ人生が変わるので、絶対にやらないようにしたい。お酒やたばこも成長し切っていない二十歳まではやってはいけないということを改めて感じた」と話していた。