安平町は、町民と今後のまちづくりについて意見交換する「町政懇談会」を1日までに、早来、追分の両地区で計2回実施した。2日間で延べ約60人が参加し、及川秀一郎町長らと活発なやりとりを繰り広げた。
町は昨年度まで遠浅、早来、安平、追分の4地区で懇談会を開催してきたが、胆振東部地震から5年が経過し、まちの状況が変化していることなどを踏まえ、今年度は早来町民センター(開催日10月27日)と追分公民館(同1日)の2会場に絞って行った。
追分地区での懇談会では、同地区で小中一貫の義務教育学校を設立する検討を始めたほか、中学校の部活動を2025年度末までに廃止し、スポーツ、文化部とも地域移行する方針であることなどを説明。脱炭素社会やカーボンニュートラルの推進、「ゼロカーボンシティ宣言」表明の意向、家庭ごみのごみ出し支援について調査を進める考えも明かした。
参加者からは自然エネルギーの推進に合わせて自然環境を損なわないような配慮、学校現場での教員サポート体制、高齢者と子どもの触れ合いの場の創出などを求める意見が上がった。
また、子育て世代の主婦からは「懇談会に興味があっても、時間帯的に(午後6時台の参加は)難しい。学校の授業参観の後など参加しやすい状況をつくってほしい」との声も寄せられ、及川町長は「依頼があれば、出前方式の懇談も考えていきたい」と応じた。