認知症への理解深める 白老町が職員対象サポーター養成講座 ゆとりをもって接して

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  • 2024年11月21日
認知症への理解深める 白老町が職員対象サポーター養成講座 ゆとりをもって接して

 白老町認知症条例(仮称)の制定に向けて、同町は20日、町中央公民館で町職員を対象に認知症サポーター養成講座を開いた。約40人が町内の社会福祉法人優和会の常務理事、池野大介さんから、認知症の知識や認知当事者との接し方などを熱心に学んだ。職員を対象とした同講座の開講は16年ぶり。

 国は、「団塊の世代」の800万人が全員75歳以上になる2025年、全国で730万人、高齢者の5人に1人が認知症を発症すると推計。1月には認知症基本法を施行し、各自治体が認知症施策推進計画を策定する努力義務を盛り込んでいる。

 同町では、こうした動きと、町の総人口のうち65歳以上の割合を示す高齢化率が10月末時点で47%に達したことを踏まえ、来秋にも認知症条例を制定し、認知症施策推進計画を策定する考え。サポーター養成講座は、役場全体で認知症への理解を共有するために実施した。

 池野さんは認知症について「誰もがなる可能性がある」と説き、「少し先の自分ごととして考えて」と呼び掛けた。当事者への接し方については「本人にしか分からない思いに耳を傾けていくことが望ましい。『驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない』という基本姿勢で、ゆとりをもって、不安がらせないように対応することが大切」と強調した。

 症状は、記憶、理解、判断力の障害といった「中核症状」、暴力、暴言、徘徊(はいかい)などの「行動症状」、抑うつ、不安、幻覚などの「心理症状」に大別でき、進行の速さは人により違うことなど、理解のヒントになることを伝えた。

 参加したはまなす保育園園長の金崎理英さん(61)は「認知症についてもっと理解したい思いが強まった」、町生活環境課主査の浦木学さん(57)は「症状を正しく理解できた」と納得した様子で話していた。

 同講座は、認知症について正しい知識を学び、認知症の人や家族を支え、誰もが暮らしやすい地域をつくっていくことを目的に2007年度から開いている。町内のサポーターは2439人(8月末時点)。

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