自民党岸田派(宏池会)は3日、政治団体の解散届を総務相宛てに提出した。森山派に続く2例目。67年の歴史に幕を閉じた。
解散は2日付。派閥に残っていた資金は党本部に寄付する。岸田文雄首相は首相官邸で記者団に「国民の信頼を回復するためにはどうあるべきなのかを考え、解散を行った。引き続き努力は続けていかなければならない」と強調した。
岸田派を巡っては1月、派閥裏金事件を受けて首相が解散を表明。6月には東京・永田町の派閥事務所を閉鎖した。 宏池会は1957年に池田勇人元首相が旗揚げ。「保守本流」を自任し、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一各氏ら5人の首相を輩出した。
一方、茂木敏充幹事長は3日の記者会見で、茂木派について「(政治団体の解散に向けた)手続きを早期に進めている」と説明した。