全国で1~6月に自宅で死亡した1人暮らしの高齢者が2万8330人だったことが28日、警察庁のまとめで分かった。うち、警察が死亡を認知するのに2週間以上かかった人は4913人で、17・3%に上った。
政府が対策を進める孤独・孤立問題の実態把握のため、同庁が調査した。
まとめによると、全国の警察が上半期に扱った10万2965人の遺体(自殺を含む)のうち、自宅で亡くなった1人暮らしの人は3万7227人。65歳以上が76・1%を占め、20代以下は473人、身元が特定できない人は71人だった。
死亡から警察が認知するまでの日数は、当日か翌日が39・7%で最多。2~3日が19・8%、4~7日が12・5%、8~14日は8・8%だった。15日以上は19・3%で、91日以上も2・7%に上った。
認知まで長期間かかるケースは65歳未満で目立った。