27日午後10時10分ごろ、愛知県蒲郡市竹谷町大久古で、土砂崩れが発生し、民家1棟が巻き込まれて5人が生き埋めになったと住人から119番があった。市によると、1人は消防に救助され、病院に搬送された。意識はあるという。市は同日、災害対策本部を設置。28日に県を通じて自衛隊に災害派遣を要請するとともに、大久古地区の住民(14世帯37人)に避難指示を出した。
市によると、土砂崩れにより自宅に閉じ込められたとみられる40代女性が自ら通報し、約2時間後に救助された。70代の男女、40代の女性、30代の男性の4人が取り残されているとみられる。救助された1人とは別の場所から女性の声がするとして、消防は警察などと共に救出を急いでいる。
現場はJR蒲郡駅の北西約2・5キロで、東海道新幹線の線路に面した地区。気象庁によると、蒲郡市では27日午後10時までの24時間に136・5ミリの降水量を観測した。大雨注意報が発令され、土砂災害や河川の増水などに警戒するよう呼び掛けられていた。