温泉を中心としたまちづくり 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年8月27日
温泉を中心としたまちづくり 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

  かつてより良質かつ豊富な湯量で来訪者を魅了してきた白老町の虎杖浜温泉地域。2011年に源泉掛け流し宣言を行った後、シニアクラブ誘客、市のまち事業、虎杖浜かに・たらこ・温泉三大まつりなど、温泉を中心とした誘客事業に取り組み、町内の魅力を高めてきました。

   しかし、温泉が身近にある生活をしてきた住民、事業者にとっては、その生活様式が当たり前過ぎて価値の高め方、発信の仕方に課題が残っておりました。また、コロナウイルスまん延防止措置による長期的な外出自粛要請により人流が減少し、観光施設は大打撃を受け、事業存続の判断まで迫られる事業者もおり、まちづくりを考える余裕すらありませんでした。

   昨年より人流が徐々に復活し、コロナ前の状況まで回復したことで、本格的な誘客事業を練ることとなりました。復活ののろしとしてふさわしい事業として、日本源泉掛け流し協会が主催する、全国温泉サミットを誘致し、実施内容を計画。本年7月に開催しました。

   これまでのサミットでは行っていない一般向けイベント「温泉サミットまつり」を催し、6時間で1900人の来場者を集めました。出店者が提供する食事や、サービスで用意した舟盛りのお刺し身を味わってもらい、温泉入浴を楽しんでもらい、虎杖浜竹浦地域の魅力を存分にPRできました。

   温泉を中心にすると地域に活力をもたらすことができると確信でき、今後のまちづくりの方向性を裏付ける決定打となりました。

  (蒲原水産社長・白老)

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