夜に明るい光を浴びる人は、2型糖尿病を発症するリスクが高いことが分かったと、オーストラリアなどの国際共同研究グループが発表した。
研究グループは、英国の研究に参加した2型糖尿病を発症していない8万4790人(平均年齢62.3歳)のデータを用い、日中と夜間にさらされた光の明るさと2型糖尿病リスクとの関係を調べた。光の明るさは、手首装着型の照度センサーで1週間測定。その平均値を算出して評価した。
分析の結果、夜間に暗い環境で過ごした人と比べ、明るい光にさらされた人は2型糖尿病リスクが1.29~1.53倍で、光の明るさが増すごとにリスクは上昇した。
また、体内の概日リズムの振幅(変動の大きさ)が小さいなどリズムが乱れている人も、リスクが高いことが分かった。研究グループは「夜間に照明を消すか、薄暗い照明を使うことは、2型糖尿病リスクを軽減するシンプルで費用対効果の高い方法になる可能性がある」としている。
(メディカルトリビューン=時事)