登別市の日本工学院北海道専門学校(福井誠校長)は2日まで3日間、高校生を対象に夏休み公務員試験直前対策講座を実施した。1日は小笠原春一登別市長を講師に迎えて特別講義を行い、生徒8人は将来のまちづくりなどについてトークを繰り広げた。
10年ほどこの時期に開いている講座。市長級の要人が講師を務めたのは初めてで、午前9時から6時限にわたる授業を行った。
小笠原市長は「公務員は全体の奉仕者。他人の利益、利他の考えを持ち、誠実で公正に職務に当たる者をいう」と心構えを説いた。一方で「向上心を持てば自分のためになることがたくさんある。仕事を通じ、楽しみ喜ぶことを忘れないで」と呼び掛けた。
苫小牧市桜木町から通う道栄高校3年の木下翔夢(しょうま)さん(18)は「市長のエールを受け、改めて自治体職員を目指したいと思えた」と話した。